あらすじ
1984年、春まだ浅い北海道の4月。富良野市西布別の原野に十数人の若者が集まってきた。シナリオライターと役者を目指し、日本全国からやってきた若者たちである。 荒れ果てた原野を切り拓き、農業を手伝いながら学ぶ彼らに、都会では考えられなかった試練の日々。そんな中、彼ら自身の手でスタジオ棟を建て、そこでこけら落としの公演をする計画が持ち上がる。しかし、彼らがさらに労働や稽古に励む中、事故が起こった。 ケガのため塾を去るもの、それぞれの思いの中、スタジオ棟は完成する。ひとつの夢を叶えた若者たち……。それは同時に別れの季節でもあった。
富良野塾の草創期を描いた記念碑的作品。セットを一切使わず役者の肉体・演技力・マイムだけで谷を切り開いた一期生達の夢にかける熱い闘いを表現した。